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はじめに
先日、群馬県伊勢崎市の公園で小学生が犬に噛まれた事件がありました。その後、この犬が狂犬病の予防注射を打っていなかったことが判明し、話題となっていました。
犬を飼っている身としては狂犬病の予防注射をを接種しない選択肢はありませんが、そもそも狂犬病についての知識が浅いので調査してみました。
狂犬病は今もあるのか
1950年以前に日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、人も狂犬病に感染して死亡していました。そんな状況の中、狂犬病予防法が制定。犬の登録・予防注射などが徹底されたため予防法が施行されてからわずか7年で狂犬病は撲滅されました。
それから半世紀以上、日本で狂犬病は発生していないということです。もちろん、現在も狂犬病はありません。ただし、世界を見ると日本の周辺国を含むほとんどの国で依然として狂犬病は発生しています。
予防注射の意味
長い間狂犬病が発生していない日本で、なぜ狂犬病の予防注射が今も続いているのでしょうか。
日本は、現在も周辺国で発生している狂犬病の侵入の脅威に晒されていることから、予防注射は万一に備えた重要な対策だということです。
万一の場合と予防
もしも狂犬病が日本国内で発生した場合は、発生の拡大とまん延の防止を図るため、飼い犬の登録と予防注射を確実に行うことが必要です。
狂犬病ウイルスは犬から人に感染しますが、通常は人から人へは感染しません。そのため感染した患者から感染が拡大することはありません。
狂犬病が人に感染した場合、発症後の有効な治療法はありません。狂犬病に罹患した動物に噛まれた場合は、できるだけ早く複数回のワクチン接種等が必要になります。
また、海外の狂犬病発生国で動物に接する機会がある場合は、渡航前に狂犬病ワクチンを接種しておくことが望ましいようです。
犬の予防注射について
飼い犬の登録があると、自治体から春に予防注射の案内が届きます。それをもって接種会場にいくか、動物病院で接種することができます。
費用は手数料を含め3,500円程度ですが、動物病院で受けると診察料などが加わり、少し費用が高くなります。
もし、秋になっても受けることができていなければ、もう一度予防注射の案内が届きます。年度内に一度接種すれば良いのですが、動物病院で受ける場合は、病院によって年度末まで接種を受け付けていない場合があるので注意が必要です。
マイクロチップ情報の登録
令和4年6月からブリーダーやペットショップ等で販売される犬及び猫にマイクロチップの装着と環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」システムへの登録が義務化されました。
また、これによって市町村が登録情報を共有した場合、マイクロチップ登録情報が狂犬病予防法の犬の登録申請とみなされ、マイクロチップは狂犬病の鑑札とみなされます。
まとめ
犬を飼っていると、狂犬病の予防注射をはじめ、混合ワクチン接種やフィラリア予防、ノミダニ対策など、健康な犬でも年間に何度か動物病院に通い、注射や薬などの対処が必要になります。
家族として犬を迎えた以上、なるべく健康で幸せな生涯を過ごせるためにも、飼い主の義務は果たしていきたいものですね。
参考:厚生労働省 狂犬病